ヨシヤコーポレーション株式会社は、資源の有効利用を喫緊のテーマとして捉え、将来を見据えた環境保全事業を展開している。「お客様に安心して廃棄物をお任せいただけるようきめ細かいサービスに努めています」と語るのは、環境管理室 室長濱本一静氏。その証拠に、回収車両の美化運動、挨拶の徹底など社員教育もしっかり行き届いている。同社は1999年4月にISO14001を業界として初めて取得し、環境への意識をより高水準で保つとともに、企業スローガンである“地球と人の最適調和”を追及している同社。環境保全事業で培った経験と実績をERIA運用にどう活かすのか、お話しを伺った。

「見える化」が省エネ活動に光明を見出す
ISO14001取得から10年経っており、省エネ活動は大きく分けて「大型機器類の使用効率向上」「定期メンテナンスの実施」「照明設備の節電」の3点について取り組んでいる。取り組みを始めてすぐの頃は、実施した省エネ活動がそのまま削減実績として反映されていたが、年月を重ねるにつれて省エネ活動自体が当たり前になり、業務量の増加とあいまって電気使用量も近年は横ばいの状態が続いている。ISO14001へ提出する資料の数値も細かく求められるようになり、更新はするものの、大幅な削減量提示が難しくなっているという。また、ERIA導入前はせっかく省エネ改善を行ったとしても効果がわかるのが翌月の電気料金の請求書で、結果的に削減できていたとしても、省エネ活動が効果的だったのかがわからないのが問題だった。それに比べ今はその場で数値が見え、翌日にはデマンド閲覧サービスで詳細な数値をグラフで確認することができる。デマンド設定値をオーバーしそうになると警報で知らせてくれるため、今まで感覚的に行なっていたものが「見える化」により、確実に推進できるようになった。
担当者3名体制でデマンド警報への対応を確実に
工場には空調設備がないため、電気使用量は機器の稼働量が直接反映する。決算時期となる3月は、取引先から書類整理を行なって出た廃棄物が大量に運びこまれるため、年間を通じた業務ピークとなる。「デマンド警報への対策は、私含めて3名の携帯電話番号を通報先として設定しているため、対応ミスがありません。また、情報交換や打ち合わせを重ねていくことで、今では警報が鳴りそうだというのが感覚でもわかり、破砕機の立上げ時間をずらすというのも自然に行えています。」と濱本氏。警報が鳴った翌日は朝礼の場で、対応状況をフィードバックするなど、機器の稼働状況を把握することで精度を上げている。機器の多重稼働が一番多いのは朝9時半〜10時。破砕機は一回だけ稼働させて、破砕が終わったらすぐ電源を切り、圧縮機との併用を避ける。廃棄物も破砕・圧縮しにくいものは余計な負荷がかかり、ムダな電力使用を招くため、人の手によって分別して排除し、破砕しやすい状態にしてから投入しているという。また、ムダな電気使用を避けるためにも、定期メンテナンスは欠かさず実施しており、「破砕機・圧縮機の稼働能力の維持と機器管理(ベルト等)を指定用紙に基づき1週間に1回点検する」「必要に応じて消耗品の交換などを実施し記録に残す」などの取り組みも随時行なっている。
デマンドグラフが省エネの意識づけにつながる。
以前は、どの時間帯に業務が重なるのか、どのくらいの電力を使っているのかがわからなかったが、デマンド閲覧サービスでのグラフ表示により使用傾向が把握できるようになった。朝・夕方のデマンドピークを確認して、稼働状況が正常か、昼休みの時間帯は消灯しているか、業務時間外の電気機器の消し忘れはないか、翌日にはグラフ化され、過去にもさかのぼって確認できるのが有効に働く。「破砕機への投入物が無くなったらすぐに電源を消すというのは以前から行っていたのですが、デマンド閲覧サービスでは、その効果がグラフで認識できるため、良い意識づけにもなります。」と濱本氏は“見える化”に手ごたえを感じている。
10年の経験が生んだISO14001取得サポート
ヨシヤコーポレーションは、1999年4月に業界内で初めてISO14001を取得し、廃棄物収集運搬業として法律や条例を遵守しつつ活動し、車両の排気ガス規制や大気汚染、水質汚染に配慮し、環境の継続的改善に取り組んでいる。そんな同社には、取得を考えている同業の企業から問い合わせを受けることもあるという。質問として一番多いのは「何からはじめればよいかわからない」ということ。これまで行なってきた取り組みをもとに、企業規模に見合った取り組みを提案しているという。
省エネ活動に関しても同社は10年間のノウハウがあり、アドバイスできることも多くある。しかし、濱本氏はあえて苦言を呈す。「いくらノウハウをお教えしても企業様が真剣に取り組んでいただかなくては、省エネ活動はうまくいかないでしょう。推進するエコリーダーが広く周知し、ムリなく長く続けられるような仕掛けを考えていかなくてはなりません。」確かに大変な部分もあるが、その達成感は格別のものがあると教えてくれた。
電力以外で環境に配慮していること
ヨシヤコーポレーションには社内全体で32台の車両があり、20名の社員がドライバーとして活躍している。車体の美化清掃は積極的に行なっており、今では同社の象徴といっても過言ではない。また、エコドライブにも心がけており、アイドリングストップも推進している。2010年には全車にGPSを搭載し、どのルートが一番効率よく最短距離で目的地まで移動できるか測定し、燃料や排気ガス削減にもつなげていくつもりだ。「走行距離・燃費情報・速度・加減速情報などをデータとして蓄積できるため、ドライバーの運転傾向を把握できるようになります。安全・エコの両立を目指し、環境保全事業を推進する企業として、社会的責任を果たしていきたいですね。」と濱本氏は熱を込めて語ってくれた。
ヨシヤコーポレーション 株式会社 新木場リサイクルセンター様
- 【所在地】
- 東京都江東区新木場1−13−1
- 【TEL】
- 03-3618-4481(本社)
- 【事業内容】
- 一般・産業廃棄物収集運搬業、産業廃棄物処理業、各種リサイクル業務など
- 【URL】
- http://www.yoshiya-top.co.jp/
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